360度評価を行うにあたって、回答者の選定は重要です。そこで今回は、そのポイントを整理しながらご紹介していきます。この記事が、皆さんのお悩み解決の一助となれば幸いです。
まず、回答者として「誰」を選ぶべきか、についてのポイントです。一般的には、普段から対象者の業務態度をよく見ている社員を回答者として設定すべきだと考えられます。対象者の普段の行動をよく知らない社員が評価すると、適切な回答が集まらない可能性があるためです。同じ部署の社員や、同じプロジェクトのメンバーを回答者として選定することで、対象者はより的確なフィードバックを得ることができます。
次に、回答者として「何人」選ぶべきか、についてのポイントです。対象者1人に対する回答人数が少なすぎる場合には、注意が必要です。「360(さんろくまる)」では、回答者からの評価の平均値が結果として表示されます。匿名性が担保されており、対象者と管理者からは、誰が何点をつけたのか、どのコメントをしたのか特定できなくなっています。しかし、回答人数が少なすぎる場合、対象者は誰がどのような評価をしたのか予想できてしまう場合があります。回答者にとっても、回答者が少ないとわかっている場合、対象者に自分の回答結果が予想されるのではないかと感じ、率直な回答がしにくくなります。結果的に、対象者にとっての適切な評価にはつながりません。また、回答者の人数が多いほど、多くの視点からのフィードバックが得られ、結果の客観性や納得度も上がります。
以上のような理由から、対象者1人に対する回答人数は、5人以上にすることをお勧めしています。
360度評価の導入企業様によって、回答者の選定方法は様々です。例えば、部下へのハラスメント行為の抑制や診断を目的とする場合には、対象者の部下を回答者として選定します。
また、例えば、対象者との関係によってどのように普段の行動が異なるかを観察したい場合には、対象者にとっての上司・同僚・部下を回答者として選定し、その結果を比べるのがよいでしょう。
360(さんろくまる)では、オプションの「ポジション別集計機能」によって、上司・同僚・部下の3段階に分けた他者評価を結果シートに表示することができます。ポジション別集計が気になるという方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。
ここまで、回答者の選定に関するポイントをご紹介してきました。これらのポイントを活用し、対象者のさらなる気づきと変容に繋げることができると幸いです。また、この記事で明確にならない部分がある場合でも、回答者の選定をお手伝いすることができますのでご安心ください。
少し話を聞いてみたい!という方は、お気軽にこちらよりご連絡ください。