B社様プロフィール
業種(業界):製造業
従業員数:500名程度
B社様では、5年前に独自の人事評価制度を構築されていましたが、運用が上手くいかず、仕組みそのものが形骸化していました。現場からは、「成果や行動を正当に評価してほしい」といった、人事評価の妥当性に納得していない声も増えてきていました。まずは、「納得感のある人事評価制度」の構築が急務となっていました。
B社様において「納得感のある人事評価制度」を実現するためには、定量的に測定が可能な「成果」と合わせ、普段の業務に現れる「行動」を同時に評価する必要があると考えました。また、単に人事評価として成り立つだけの制度ではなく、制度の導入後に人材が自ずと育っていく人事評価制度として、以下の手法をご提案しました。
・「成果評価」として、営業成績等、定量的に測ることができる部分の評価を上長が行う。
・「成果評価」と同時に、普段の業務における「行動評価」を360度評価を用いて行う。
・「行動評価」には、対象者の成長につながるコメント欄を設定。
* 「成果評価」は既存の人事評価制度の一部を流用しB社様側で設計いただきました。
① 「行動評価」として、360度評価の項目に、普段の業務において必要とされる内容を入力。「チームワーク」や「リーダーシップ」など、定量的に測ることが難しい内容を中心に設定しました。
② コメント欄も複数設定。「発揮している強み」や「今後もっと伸ばしてほしいところ」など、評価対象者の成長につながるフィードバックとなる項目を設定しました。
① 「成果評価」と同時に、360度評価を用いて設計した「行動評価」を実施。
② 「行動評価」に関わるメンバーには、普段の業務において行動をともにすることの多いメンバーを割り当て。「成果評価」を行う上長の他に、部下や同僚など、これまで評価に関わっていなかった方々も参加しました。
③ 「行動評価」の結果は、上長との面談時に評価対象者にフィードバック。
以上の施策を実行することで、社員の方から「成果も行動も正当な手法で評価されるようになった」と、新たな人事評価制度に対して納得感を強く持っていただくことができました。また、「普段業務をともにしているメンバーからのフィードバックは、自分の行動を振り返る良い機会になっている」との声をいただくことができました。
そして、上長の方からも、「行動評価の結果を見ることで、成果評価だけでは分からなかった評価対象者の姿を捉えることができている。今後の業務における指示やコミュニケーションに役立てられそうだ。」と好評をいただいています。
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